コロナ禍のもとで安心できる公的介護制度の改善・充実を求めることについての陳情
受理日:令和2年6月2日
陳情02-17
付託委員会:保健福祉委員会
付託日:令和2年6月2日
審査日:令和2年6月17日
議決日:令和2年10月27日
議決結果:趣旨採択(全員賛成)
陳情2−17(写)
コロナ禍のもとで安心できる公的介護制度の改善・充実を求めることについての陳情
新型コロナ危機に対する、緊急施策に全力でご尽力されていることに敬意を表します。
いま、介護事業所及び福祉施設等の現場は、感染の予防と安全な介護サービスの提供に取り組んでいますが、利用者や職員に感染者がでれば、事業所の存続に致命的な打撃となりかねない極度の不安と緊張のもとで運営しています。
一方、介護等で働く職員は、他の職場に比べ賃金が低いうえ、慢性的な人手不足のもとで必死の奮闘を続けています。
さらに、今回の緊急事態宣言のもとで、利用者が減少するなど各施設等では大幅な減収も見込まれます。衛生材料等についても、消毒剤の不足などで、施設等の衛生管理が行き届かなくなり、感染が心配されています。
こうした緊急事態に対して、下記の事項に対する施策を講じていただきますよう関係機関に対しても要請いただくよう陳情いたします。
陳情項目
1、感染予防に対するマスクや消毒液といった衛生材料がまだまだ不足しています。
公衆衛生の観点からも、各事業所の現状を把握して、必要なところに衛生材料が行き渡るようにしてください。
2、ホームヘルパーはもともと慢性的な人手不足です。新たな利用者に対応するための確保は困難を極めています。国に対して緊急増員のための臨時対応を実施するよう働きかけてください。
3、感染の疑いのある利用者を訪問する場合の対応については、国の責任で相談に乗れる仕組みを急ぎつくってください。
4、介護事業者等への経済支援を検討するよう国に意見をあげてください。
5、介護職員への緊急支援として、介護支援・障害福祉サービス等の福祉従事者に一人あたり当面月額1万円(毎月)を支給する対策を講じてください。
6、介護事業所等に対し、行政がこれらの要望を聞くアンケートを実施してください。
7、介護利用者、独居高齢者、孤立者、障がい者などへの「見守り訪問」を実施してください。
以上
令和2年5月19日
台東区議会議長
石 塚 猛 殿