(仮称)新台東病院基本設計契約の白紙撤回を求めることについての陳情
受理日:平成16年9月17日
陳情16-26
付託委員会:企画総務
付託日:平成16年9月17日
審査日:平成16年10月5日
審査結果:不採択(賛成多数)
議決日:平成16年10月26日
議決結果:不採択(賛成多数)
陳情16−26(写)
(仮称)新台東病院基本設計契約の白紙撤回を求めることについての陳情
陳情の趣旨
先般、区議会で可決しました、台東区と株式会社松田平田設計の新台東病院基本設計業務契約の白紙撤回を下記の理由で強く要望します。
基本設計の入札結果は全国各地の新聞紙上に社会ニュースとして、「8,366円で基本設計受注 都内初の区立病院入札」という見出しで報道されました。建築の設計入札は、建築業界5社団体の声明、「公共建築の設計者選定方法の改善についての提言」(資料@)にそぐわないばかりか、区の「最低入札価格の業者と契約するにあたっての見解」(資料A)にも認めていますように、区民に説得するのには非常に乏しいものです。松田平田設計が8,366円は熱意の表れと称していますが、それが台東区の建築関係業者や中小企業のためになっているかと言えば疑問が残ります。また、区議会議員のほとんどが問題なしとし、議論の余地もなく処理されています。問題のないこの不祥事がどうして全国各地で社会ニュースとして新聞紙上で報道されますか。
社団法人日本建築家協会(JIA)もこの案件について倫理規定違反で松田平田の担当者に対し何らの罰則を検討しています。職責委員会で処罰されようとしている者に公共施設の基本設計業務の資格がありますか。区民は、職能団体で決めた規律を乱してまで仕事を奪う業者に区の大事な公共施設を任せられますか。こういう自分本位の業者が台東区のために赤字になってまでも区に貢献してくれるものとは思いません。基本設計の後の、随意契約となる実施設計に1億円を超える設計報酬を得ること(JIAの勧告で断念)、またこの実績によりこの種の物件を確保しやすいという企業戦略があって、あのような超低入札額になっているのです。とても台東区の企業を活性化し潤すものでないことは明白です。
また、今回の契約については、台東区の中小企業、とくに建築事務所をはじめとする建築業界に大きな衝撃を与えています。このようなことが大企業によりもたらされると、低価格入札が慣例となり中小企業の経営は窮地に立たされます。更に最悪なことに、落札業者が松田平田設計という、競技場、空港など大規模な公共事業を扱っている設計事務所だけに、今後のことを考えると反対声明、告発も正々堂々と名をあげて行動できない屈辱の状況にもあります。台東区は東京の下町ということもあってたくさんの中小企業が日夜頑張って、台東区を支えています。その方々の日々の苦労があって今日の台東区があります。行政の財政難に苦悩する今日にあって、区の経済力の強化なしには明日の台東区はありません。その経済を支える中小企業の無声にも暖かい手を差し伸べ、区の大事業、(仮称)新台東病院計画に何らかの形で参加させ区を発展、繁栄させるのが、区議会議員としての役目ではないですか。安易な対策はとらず、区民のための区政をお願いします。
区長さん、議員さん、いま貴方方がこうして議会の場で区の代表者として区の事業を決める権利を掌握しています。貴方方の存在も区民、市民があってこそだと、理解して欲しい。台東区には雪印の告発のこともあり、声を高々に本音を言えない建築関係業者、中小企業の経営者がたくさんいます。
従いまして、台東区と松田平田設計との新台東病院基本設計業務契約を白紙に戻し、台東区民が納得できる設計者選びに一層のご努力をして頂きますよう、お願い致します。
以上
平成16年9月15日
台東区議会議長
伊 藤 萬太郎 殿