(仮称)新台東病院基本設計契約の白紙撤回を求めることについての陳情
受理日:平成16年9月17日
陳情16-25
付託委員会:企画総務
付託日:平成16年9月17日
審査日:平成16年10月5日
審査結果:不採択(賛成多数)
議決日:平成16年10月26日
議決結果:不採択(賛成多数)
陳情16−25(写)
(仮称)新台東病院基本設計契約の白紙撤回を求めることについての陳情
1.陳情の趣旨
台東区と株式会社松田平田設計の間で交わされた(仮称)新台東病院基本設計の契約を白紙にもどすこと。
2.陳情の理由
台東区と株式会社松田平田設計の間で8月4日取り交わされた(仮称)新台東病院基本設計業務委託契約は、その価格が区予定価格の4300分の1・8366円と、明らかに直接人件費、技術料等経費などとうてい賄うことのできない異常な安値であり、公正・正当な競争を妨げる不当廉売といわざるを得ません。
ここにきて、株式会社松田平田設計は社長と責任者を処分し、引き続く実施設計には参加しない、公共事業の設計には今後半年間入札しないことを表明しました。本来であれば、基本設計契約そのものから撤退すべきですが、自ら起こした不始末に対する一つのけじめをつけたわけです。
残されたのは、発注者としての台東区の責任です。契約事業者自らが、社会的に問題ある契約だったことを認めた以上、そして社団法人日本建築家協会から「公開質問状」を突きつけられた以上、あいまいにすることは許されないはずです。
台東区は、公正取引委員会が本年4月28日に示した「最近の官公庁が行った設計コンサルタント業務等に係る入札における安値応札への対応について」、および平成9年4月1日に最終改正された「建設省告示第1206号」・建築士事務所がその業務に関して請求することのできる報酬基準、など、発注者が注意をしなければならない規準を知りながら、わずか30分程度の聴き取りに基づいて、落札者を決め、この契約に踏みこんだわけで、重大な責任があると断じざるを得ません。
取り交わした基本設計契約に固執すれば、建築士協会会員のみなさんや、区内中小建設会社が心配している「施工業者による設計協力」のような、不明朗な憶測をあとあとまで引きずりかねず、今後実施設計や施工にかかわる企業にとって、そして何より区民にとって不幸な事態になりかねません。
この問題は新聞各紙やインターネット上でも大きな反響があり、社会問題になりつつあります。区内の中小建設会社や建築士事務所、日本建築家協会の会員はじめ多くの建築士が松田平田設計と同時に台東区の責任のとりかたに注目しているのは当然です。
残念ながら8月25日の区議会企画総務委員会は、この基本設計契約を追認してしまいましたが、いまからでも遅くはありません。ぜひ、台東区議会の良識を示していただきたく、本陳情にいたりました。
以上
平成16年9月15日
台東区議会議長
伊 藤 萬太郎 殿