台東区立小中学校での少人数学級編制を求めることについての陳情
受理日:平成22年2月5日
陳情22-1
付託委員会:区民文教委員会
付託日:平成22年2月5日
審査日:平成22年2月24日
議決日:平成22年3月23日
議決結果:採択(全員賛成)
陳情22−1(写)
台東区立小中学校での少人数学級編制を求めることについての陳情
景気の低迷や先行き不透明な厳しい経済社会にあって、人材の育成は大変重要な課題です。中でも未来の日本を担う子ども達は「社会の宝」として、家庭・地域・そして教育機関が連携協力しながら健全育成に向けて最大限の努力が求められております。
近年、子どもの教育環境などの大きな変化から、「小1プロブレム」や「中1ギャップ」、不登校、いじめなど、様々な報道を見聞きする機会が多く、日本の未来に危機感を覚えずにはいられません。
昨年の東京都教育委員会の調査では、小学校入学直後のいわゆる「小1プロブレム」の実態とともに、中学校の環境になじめず不登校につながる恐れもある「中1ギャップ」についても、生徒の約7割が入学前に「学習面で不安があった。」と回答していることが明らかとなりました。
台東区においては、現在そのような著しい「中1ギャップ」は起きていないようでありますが、調査結果には大変不安を感じている保護者もいると聞いております。
今まで、東京都は少人数学級編制を認めていないと聞いておりましたが、昨年末の東京都議会での質問に対し、大原教育長は「すべての学校で小1プロブレムなどの問題がいつ発生してもおかしくない状況にあることを認識し、この問題に確実に対応していくために、平成22年4月を目途に教員を加配し、学級規模の縮小も可能とするなどの対応策の検討を進める。」と答弁されたことが新聞で報道されました。
そこで、台東区としても、子どものこうした課題を未然に防ぐ意味でも、東京都に対して積極的に働きかけるとともに、対策を講じていただきたく下記のとおり陳情いたします。
陳情事項
1. 東京都に対して、子どもや地域・学校の実態に照らし必要と認める場合には40人を下回る学級編制とそれに必要な先生の確保を早期に実現するよう働きかけていただきたい。
2. 子どもに起因する課題などの理由で子どもが授業に集中できない場合には、実態に応じた弾力的な学級編制を行うなど、積極的に東京都が行う制度を活用し「中1ギャップ」などが起きることのないよう、きめ細かく指導・対策を行っていただきたい。
平成22年1月19日
台東区議会議長
鈴 木 茂 殿