３０人以下学級の実施を求めることについての陳情
受理日：平成21年6月3日
陳情21-14
付託委員会：区民文教委員会
付託日：平成21年6月3日
審査日：平成21年6月19日
審査結果：不採択(賛成多数)
議決日：平成21年6月25日
議決結果：不採択(賛成多数)
４７ある都道府県の中で、公立小中学校の３０人以下学級を今も実現させていないのは、
首都・東京都のみとなりました。少子、核家族化が進み、子ども達の育つ環境はめまぐる
しく変化しています。携帯電話やメールといった伝達手段の変化から、１対１でないと自
分を出せない。友だちに素顔の自分を知られたくないといった、人と人とのコミュニケー
ションに悩む子どもが増えています。不登校やいじめ、学校裏サイト、学級崩壊、学力低
下、子どもに関する問題も社会の変化と同様に複雑になり、多様化しています。
台東区のある小学校では、一人の子どもが騒ぐとみんなが同調してしまい、授業に集中
できないという報告があります。また、ある中学校の３８人学級では、子ども達がスムー
ズに教室内を歩けず、授業中も廊下を通って黒板の前へ移動して発表をしています。こう
いった物理的、情緒的問題に素早く対応するためにも、一人ひとりに目が行き届く３０人
以下学級の実現がのぞまれます。少人数学級を実現させた県のアンケート調査からは、
「子ども達が学習に集中している」「友達が増えた」「不登校が減った」という成果が
みられます。
未来を生きる子ども達は社会にとって大切な共通の宝です。歴史あり、人情の残る下町
・台東区から東京都に３０人以下学級の実現を働きかけて、ゆとりあるきめこまやかな教
育を実現させてください。学校に通う子ども達、保護者、教職員、区民は３０人以下学級
の実現を切に願います。
記
陳情項目
１、子ども達一人ひとりに行き届いたきめこまやかな教育を保証するため
３０人以下学級を台東区独自でもスタートさせてください
２、東京都に３０人以下学級を働きかけてください
以上
平成２１年６月１日
台東区議会議長
鈴 木 茂 殿