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陳情 審査結果一覧

詳細情報

件名

根岸5丁目計画新築工事(仮称)の建築計画についての陳情

受理年月日

受理日:平成17年2月14日

受理番号

陳情17-4 

付託委員会

付託委員会:産業建設
付託日:平成17年2月14日
審査日:平成17年6月16日
審査結果:趣旨採択(賛成多数)

本会議議決結果

議決日:平成17年6月24日
議決結果:趣旨採択(賛成多数)

内容

陳情17−4(写)

  根岸5丁目計画新築工事(仮称)の建築計画についての陳情

 私たちは東京都台東区根岸5丁目の下根岸町会に居住する住民です。
 平成16年10月以来、私たち住宅に隣接する地域における、台東区根岸5丁目計画新築工事(仮称)の建築計画に関して、地域住民の生活環境が著しく悪化する懸念から、建築主の長谷工コーポレーションと話し合いを持ってきました。
 しかし、現段階に至るまで、話し合いがつかず、結論を見出すことができない状態となっております。そこで陳情書を提出いたします。
 自主的な当事者間の「話し合い」から「陳情書を提出」する理由として、建築主側が誠意ある態度で話し合いの場に臨んでいないことにより起きたことで、以下その理由を掲げます。
【陳情に至った理由】
 平成16年10月から施行された新築予定地に既設されていた建物の解体工事におきましては、隣接住民に対する個別の口頭による説明しか行われず、不在宅には工事の予定の案内書をポストに投函するだけで工事が強行され、また、説明会開催も近隣住民の請求によって行われるといった住民無視の状態でした。解体工事では近隣住民に、常識の範囲を逸脱した騒音・振動、埃による周辺家屋の損傷ならびに地域住民の健康被害が散見されております。
 尚、建築予定の台東区根岸5丁目計画新築工事(仮称)は高さ44.5メートル、地上15階建て、戸数51戸の建築物であり、この建築によるさらなる健康被害の増大並びに、建築後の近隣周辺の居住環境や地域の街づくりに与える著しい影響が懸念されます。
 下根岸は歴史と文化に育まれた、下町に残された都内でも数少ない、静かな環境の住居地です。そのため高齢者の方々や子供たち、障害を持った方たちには安心して住むことのできる、下町の住宅地らしい趣の町です。
 建築予定地は金杉通り側に位置し商業地ですが、隣接地は住居地域であり現在4メートルの狭あい道路に隣接しています。建設予定地に隣接する道路は三方向あり、二方向は生活道路で、高齢者の方や障害者の方が安心して通行できる道路です。近隣の区立金曾木小学校・愛隣保育園・区立坂本保育園・区立台東幼稚園・区立柏葉中学校の通園・通学路や障害者の方の通園道路にも当たっているため、建設工事期間中この道路を多数の工事車両が通行することは、児童・生徒や高齢者をはじめ居住する近隣住民にとっては著しく危険なものになります。
 また、建設計画では、広い金杉通り側に駐車場の出入り口を設けるのではなく、隣接する4メートルの狭あい道路側に出入り口が予定されていること。同じく4メートルの狭あい道路側にごみの集積場が作られ、51戸分のごみの匂いも心配になっています。
 ごみ収集車の作業中、通行の見通しが悪くなることや駐車場の出入りによる通行の危険など近隣住民の通行時や通園・通学の際の危険も増すことが予測されます。
 居住する近隣住民や生活道路を利用する児童・生徒や高齢者の方にとっては、工事期間中以上に著しく危険になることが予測されます。また、建設予定地の正面にはシルバーピアがあり、高齢者の趣味の会や会合などが日夜開かれ、多くの高齢者の方が通行しています。これらのことを鑑み、児童・生徒や障害を持つ方や高齢者の方が安全で静かに暮らしていくために、不安を感じている周辺住民と工事協定等について、長谷工コーポレーションは十分話し合う必要がありました。
 下根岸の良好な住環境を守るために、住民の意向を汲み、計画を修正することを望み、建築主である長谷工コーポレーションとの話し合いを求めてまいりましたが、長谷工コーポレーション側は十分な説明を行わないまま、解体工事を強行したのみならず、建設についても、工事協定を結ばないまま着工を強行しており、近隣住民の理解を求める努力を全く行っておりません。
 以上のような、住民軽視の工事が行われていることをかんがみ、至急、台東区において、長谷工コーポレーションの工事には、住民の要望を取り入れ早期に工事協定を締結するよう指導していただくようお願い申し上げます。

  平成17年2月9日

 台東区議会議長
     伊 藤 萬太郎 殿

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