台東区は歴史文化資料館を設立することを求めることについての陳情
受理日:平成27年8月13日
陳情27-20
付託委員会:文化・観光特別委員会
付託日:平成27年9月9日
審査日:平成27年9月25日
議決日:平成27年10月26日
議決結果:不採択(賛成多数)
台東区の上野・谷中は東京台地の東端にあり、この地域は古代より良き生活環境が整っているため、石器時代より縄文早期、中期、晩期、弥生、古墳時代などの生活の跡の埋蔵物が数多く発掘され続けている。
さらに中世以後の江戸時代には、上野は寛永寺又は東本願寺を中心とする寺町文化を形成し、浅草は浅草寺の門前町としての繁華街と、江戸町人・職人文化が花開き日本文化・江戸文化が形成された。
私たち台東区民が忘れてはいけない事は、江戸時代までの(日本文化)と、明治時代以降の(西洋文明による物質経済改革の)接点として、台東区の上野の山で東京では唯一の戦争があったことを、現在そこが日本文化の拠点になっていることを。
明治維新は善か。日清・日露戦争、関東大震災、太平洋戦争、東京大空襲など、そしてオイルショック・バブル景気・好景気・不景気と多くの出来事を学んできた。そしてその歴史にも学んできた。それらを踏まえた資料などを後世に残すのは私たちの使命である。
台東区は、東京では唯一の長い歴史を担っている区である。
新たな歴史的価値観を持って、新たな視点に立った、その歴史と日本文化を後世に伝える意味合いを持って「歴史文化資料館の設立を求める」と共に、区の文化財とその資料等を長期に渡り管理保管する施設を持つことを望むものである。
今のままの対応だと区内の文化財的資料が四散してしまうのが目に見える。
以上
平成27年8月13日
台東区議会議長
太 田 雅 久 殿