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陳情01-30 谷中地区の歴史文化を生かしたまちづくり推進と地区計画(素案)再検討を求めることについての陳情

受理年月日 令和元年8月29日 受理番号 陳情01-30
委員会付託日 令和元年9月10日 付託委員会 交通対策・地区整備特別委員会
委員会審査日 令和元年9月26日
議決年月日 議決結果 ※審査中
陳情01-30
  谷中地区の歴史文化を生かしたまちづくり推進と地区計画(素案)再検討を求めることについての陳情

陳情元−30(写)
   谷中地区の歴史文化を生かしたまちづくり推進と地区計画(素案)再検討を求めることについての陳情
趣旨
 台東区におかれましては、現在検討中の谷中地区の地区計画と都市計画道路の廃止の決定に至る前に、谷中地区全体のまち並みと暮らしを守るための伝統的建造物群保存地区対策調査等をおこなって、住民・寺院・地権者や谷中を支える人々とともに、歴史あるまち並みや緑、文化資源を安全に生かすためのしくみをつくってください。その上で、地区計画(素案)を谷中の将来像に整合するように再検討をし、伝建地区指定とともに新たな都市計画を定めてください。
理由
 歴史文化資源と緑豊かな谷中は、低い家並みが連なり、空が広くて見晴らしがよく、隣近所の助け合いも健在で、住民の多くがその良さを守って住み続けたいと願っています。変化の激しい東京都心にあって、穏やかに続いてきた谷中のまちは「ほっとできる町」、「温かい暮らしの町」として、移り住む人や国内外から訪れる人も増え、「東京の奇跡」とさえ呼ばれています。
 谷中地区では古代、中世から近世、近代、現代まで連綿と続くまち並みと暮らしの文化が、周囲の環境と一体となって歴史的風致を成しています。江戸時代初期以来四百年近い寺町としての歴史があり、優れた寺院建築と庭園・墓地・緑地が一体となっています。震災や戦災を免れた場所も多く、江戸、明治、大正、戦前からの建物が残り、戦後の住宅や商店も含めて、まちの人々の手で連綿と守りつくられてきたまち並みが続いています。
 寺院や斜面地、庭や軒先の緑は生活に潤いをもたらし、生き物の貴重な生息環境になっています。寺院、霊園には著名人の墓も多く、江戸−東京の歴史を体感できます。また、芸術の杜・上野公園に接する谷中地区は、伝統工芸や伝統芸能が息づき、美術や文学などを担う人々や親しむ人々も多く住み、日本有数の芸術文化のまちでもあります。
 現在、区で検討中の地区計画の内容では、谷中地区全域をカバーしてはおらず、地区計画(素案)の範囲でも4〜6階への不燃ビル化は進みます。少子高齢化の時代を迎え、東京の地価上昇にさらされ、全国一律の標準的な都市計画や建築・防災対策の手法では、近世近代現代に至る連綿と続く価値ある寺町とまち並みを、周囲の歴史的風致とともに守ることは難しくなっています。
 そこで、台東区におかれましては、下記のように、谷中地区の暮らしの文化とまち並みを守る調査の実施と制度の導入、地区計画(素案)の再検討をしていただき、その上であらたな都市計画を定めてくださるようにお願いいたします。
@谷中寺町伝建地区の対策調査実施と早期指定
 価値の高い谷中地区の文化的資源を、国庫補助金や固定資産税減免など公的支援で保全すべく、伝統的建造物群保存地区の早期の都市計画決定をお願いします。そのために必要な調査事業(国庫補助の伝統的建造物群保存地区対策調査)を、台東区で早急に実施してください。
A谷中地区の防災計画の早期策定、無電柱化の促進
 谷中地区の防災性向上のため、台東区は伝建地区による防災計画を早期にたて、国庫補助金での防災水槽の設置、消火栓の増設、無電柱化の促進、地区住民による消防活動の強化、直下型地震被災後の再建計画など、谷中のコミュニティーや寺町の空間構成を活かした独自の実効性の高い地区防災事業を進め、広域避難場所等の整備を推進してください。
B谷中寺町の保存方針、まち並みのルールに矛盾しない地区計画の再検討
 谷中寺町伝建地区の周囲の景観保全、防災性能向上のために、谷中固有の文化と暮らしに矛盾しないよう、地域の文化資源と生業、防災、交通安全を向上するための国土交通省の「歴史的風致維持向上計画」等のまちづくりの制度・事業を導入してください。
 台東区が住民説明会で示した平成31年2月の谷中地区の地区計画(素案)は、内容が上記のような伝建地区のまちづくりに矛盾するので直ちに見直し、慎重に再検討をしてくださるよう、お願い申し上げます。
  令和元年8月29日
台東区議会議長
    石 塚   猛 殿